2024 12/02 ふだんの授業
洋菓子テイストをプラスした「ヌーヴェル和菓子」
和菓子に対して「伝統」や「歴史」、「いつまでも変わらない」といった印象だけを持っている方がもしまだいるとしたら、それは大きな間違いです!東京製菓学校和菓子科の実習では、より多くの人に喜ばれるお菓子づくりに向けた研究と提案も行なっています。
先日の昼間部 和菓子本科1年でも、洋菓子科との交換授業の中で学んだものを取り入れた製品づくりを取り入れていました。今回つくっていたのは、パイ生地でさつまいも餡を包んだ「パイ饅頭」と、サブレ生地を敷いたタルトレットに、つぶ餡も加えたクリームを絞って焼き上げた「丹波の里」という名のついたお菓子です。
本校では、こういった洋菓子でよく用いられる素材や製法などをプラスしたお菓子をヌーヴェル和菓子と呼び、さまざまな角度から分析して新たなお菓子づくりも学生たちに提案しています。
和菓子も洋菓子も、どちらもお菓子。そしてどちらも目指すのは、食べてくれる方の「おいしい」の一言であることに変わりはありません。いつまでも変わらない味を守っていくことだけではなく、新しい視点でのお菓子づくりにも目を向けられる職人になっていってくださいね。