和菓子を一層身近に「手づくり和菓子教室」｜洋菓子・和菓子・パン業界のお役立ち情報を発信！『スイーツトピックス』

明日6/16の「和菓子の日」を前に、和菓子を一層身近に感じてもらうイベント「手づくり和菓子教室」が、先週末6/11(土)に東京製菓学校にて開催されました。

全国和菓子協会、東京和菓子協会とともに、私たち東京製菓学校和菓子科もこのイベントを一緒にお手伝いさせていただきました。一般の方々の和菓子愛をひしひしと感じることができ、学生たちにとっても良い経験となったようです。

新型コロナウイルス感染症拡大等の影響もあり、今回は3年ぶりの開催。この日を心待ちにしてくださっていた全国の和菓子ファンから、募集定員をはるかに上回る多数の申込が寄せられたそうです。多くの方々に和菓子づくりを楽しんでいただきたいところではありますが、密な状態を避けるため今回は例年よりも定員を少し減らしての開催となりました。

「和菓子の日」の由来は、なんと平安時代まで遡ります。承和15年(848年)に国内で疫病が蔓延した際に、仁明天皇が6月16日に16の数にちなんだ菓子や餅を神前に供え疫病の退散を祈願し、元号を「嘉祥(かじょう)」と改めたことにはじまると伝えられています。江戸時代になるとこの「嘉祥の祝」は健康と招福を願う年中行事として欠かせないものとなり、明治時代まで盛んに行われていたようです。

疫病を逃れ、健康招福を願うめでたい行事として、歴史の中で受け継がれてきた「嘉祥の祝」を現代によみがえらせたのが「和菓子の日」。何かとまだまだ予断を許さない状況が続く今だからこそ、皆様の健康と招福を願い、和菓子を楽しんでもらえたら嬉しい限りです。