本校に毎年客員教師として派遣していただいているフランス・アルザスにある国立の職業訓練校 CFA Eschau にて、6/5(水) 梶山 浩司 校長率いるチーム和菓子による和菓子講習会が開催されました!
梶山 校長とともに本校の取り組みに賛同し、チーム和菓子の一員として渡仏してくださったのは、外来講師として本校和菓子科の授業を担当してくださっている 両口屋菓匠 清水 利仲 先生と、夢菓子工房 ことよ 岡本 伸治 先生。昨年、洋菓子科のために来日して授業を担当してくださった バンサン・エルシュタイン 先生が笑顔で出迎えてくれました。
今回受講してくれたのは、CFA Eschau にて洋菓子上級クラスに通う20名の学生たち。みなさん次世代のフランスの製菓業界を背負っていくパティシエ&パティシエールたちです。
和菓子の命でもある基本の餡のとり方や、フランスの方でも馴染みやすいようセレクトした栗餡をこなし生地で包んだ ひとつ栗 など、登録無形文化財"菓銘をもつ生菓子(煉切・こなし)"の製品づくりにもチャレンジしていただきました。
国や文化は違えど扱うのは同じお菓子とあって、とても熱心に取り組んでくださいました。さすがは上級クラスの学生たちだけあって、初めてとは思えないくらいきれいな製品をつくり上げてくれていました。
近年の日本食ブームとともに、和菓子もフランス国内においても年々認知度が上がっています。もともと健康意識の高いフランスの方々にとって、乳製品や油脂類をつかわず小豆等から餡を加工し、そこに日本ならではの季節感や花鳥風月を繊細なテクニックを駆使して表現していく和菓子は、驚きとともに純粋に刺激となったようです。
当日は現地での関心の高さを証明するかのように、フランスのテレビ局の取材も入っていて、終始 梶山 校長の手元に注目していました!
そして翌日の6/6(木)は、ストラスブール大学 に場所を変更して日本語学科に通う学生向けに和菓子ワークショップイベントも開催。こちらは現地で和菓子店 Usagiya Maison Alsacienne de Wagashi を営む本校卒業生 カスパー・シャルロット さん(第1部和菓子本科2014年卒)が本校入学前に通っていた大学ということで、シャルロットさんも通訳兼講師として一緒に参加してくださいました。
日本語を学んでいる学生たちとあって、日本の文化でもある和菓子にも興味津々!
おいしいは国境を越える。それを改めて感じられる貴重な時間を共有できたことは、梶山校長をはじめとする先生方にとっても、とても有意義でpricelessな体験となったようです。今や和菓子はWAGASHIとして、グローバルスタンダードになっています!