2025 06/20 ふだんの授業
その時期ごとの見た目や味わいを楽しむ
昼間部 和菓子本科1年生では、羊羹に代表されるような、寒天をつかって各種の型に流し入れて固めてつくる流し物類のお菓子もはじまっています。
先日つくっていたのは、羊羹と錦玉羹の中間のようなお菓子「半錦玉羹」です。寒天に対して砂糖が錦玉羹の半分、餡が羊羹の半分くらいの配合で、羊羹を練るのと同じ工程で練り上げていきます。
透明感のある錦玉羹に白のこし餡が加わることで、見た目にもより涼やかで美しくなり、上品でさっぱりとした味わいを楽しむことができます。今回は蜜漬けの栗も入れて、半錦玉羹と小倉羹がきれいな層になるよう仕上げていました。これからの季節にぴったりのお菓子ですよね。
その時期ごとの見た目や味わいを楽しむ。それも和菓子の魅力のひとつですよね。まさに和菓子が、人々の生活とともに発展してきたからこそなのかもしれませんね。