2025 02/18 ふだんの授業
BIO(ビオ)食材を使用したパンづくりも
昼間部 パン本科2年生の実習では、BIO(ビオ)食材を使用したパンづくりについても学んでいきます。
BIO(ビオ)とはヨーロッパ各国で定められているオーガニックの基準のことで、農薬や化学肥料などを一切使用しないで100%有機の原料によって生産された無添加オーガニックな商品を指します。
フランスやドイツ、オーストリア、デンマークなどヨーロッパ各国では安心・安全なBIO(ビオ)食材として、人々の関心も高いんですよ。日本国内においても健康志向の高まりとともに注目されています。
今回は小麦粉や乳製品、パン酵母、卵といった主要材料だけでなく、オリーブオイルやレーズン、ジャムなど、可能な限り手に入れられるものは揃えて、これまで学んできたさまざまな種類のパンをつくっていました。
中でもパン屋さんの定番商品でもあるフランスパンと食パンについては、日頃から授業でつかっている通常の食材と、BIO商品を使用したもの、その両方を同時につくって違いを確認する実験のようなこともしていきました。
つくるだけでなく、すべての食材をBIO商品でつくると、どれくらい原価が変わってくるのかもしっかりと確認していきます。
全体的にBIO商品はつくる上で、たくさんの手間とコストがかかっています。そのため、価格だけを見れば高めのものがほとんどになってしまうので、使用するのであればそれをパンの価格設定にも加えていかなければなりません。
近年物価高騰が続いている日本において、BIO商品はなかなか定着しづらい部分もあるかと思いますが、次世代のためにも流行や消費者のニーズについても学び、選択肢や知識の幅を広げていくことも大事なことですよね。