2024 11/22 ふだんの授業
一つひとつのことをしっかりと正確に
先日の昼間部 和菓子本科1年生でつくっていたのは、柚子の香りがほんのり香る「柚子浮島」です。
浮島はスポンジケーキのように見えるかもしれませんが、餡が入っているのでふんわり・しっとりとした口当たりが特長のお菓子です。
今回は刻んだ栗の甘露煮を抹茶羊羹の中に入れて、きれいな層に仕上げていきます。口溶けの良い浮島に合わせて、抹茶の羊羹も少しやわらかめに練り上げて、食感を合わせていきます。
餡を練る、作業のタイミングを見て準備や片付けをする、正確な大きさに切り分ける、そういったお菓子をつくる上で必ず必要となる基本動作を確認しながらの実習です。今はまだ製造量やスピードよりも、一つひとつのことをしっかりと正確に出来るようになってもらうことが大切です。
先日練習していた薯蕷饅頭も、この浮島も蒸し菓子類。他にも蒸し羊羹や軽羹、黄味時雨など、蒸してつくるお菓子だけでも幅広いバリエーションがあるんですよ。
将来どこの和菓子屋さんでお世話になることになっても、知らないことはない状態でいけるように、和菓子職人に必要と思われるものについては2年間しっかりと学んでいきます。