2024 10/31 ふだんの授業
干菓子・半生菓子にも取り組んでいきます
先日の昼間部 和菓子本科1年生の実習で取り組んでいたのは、お茶席のお菓子としても欠かせない「干菓子・半生菓子」のジャンルです。関西では半生菓子も干菓子として呼ばれていますが、関東ではそれぞれの水分量で区別されています。
日持ちのする一口サイズの小型のもので、製品によっては生産性の高いものも多く、茶席菓子に限らず土産品や贈答品としても幅広い需要のあるお菓子です。四季折々の花鳥風月や古来からの生活行事・伝統などを大切にした図案が多く用いられます。
その名の通り表面は乾いていても芯はやわらかい状態で、保存性も良く創意工夫次第ではいろんな表現ができます。その反面、塩梅をとるのが難しく均一な製品に仕上げるのが大変なお菓子でもあるんです。
口の中ですっと溶けるような食感の寒氷(かんごおり)や錦玉羹の煮詰めを強くして流し固め表面を乾燥させた艶干し錦玉(つやぼしきんぎょく)、和三盆の打ち菓子など、干菓子・半生菓子のジャンルだけでもいろんな種類のお菓子があるんですよ。
一つひとつ手間も時間もかかるため、取り扱うお菓子屋さんも少なくなってきていますが、ぜひ抑えておいて欲しいお菓子ばかりです。