2024 04/22 ふだんの授業
材料や道具もさまざまなものをつかっていきます
先日の夜間部 和菓子専科2年生の実習で取り組んでいたのは、日本独自の砂糖 和三盆を木型で打ち出す「和三盆の打ち菓子」です。
今回は使用する和三盆も産地ごとに使い分けて、その風味や香り、味わいの違いも確認していました。さまざまな材料で実際につくって、それぞれのおいしさを記憶していくことも大事な勉強です。
和三盆に蜜を加えて摺り合わせていく際には、手の体温で塩梅が変わってしまわないように、こうやって板の両端を持って側面を押し当てて、上から押しつぶすようにして少量ずつ一定方向に摺り合わせてから、代々先輩方から受け継いできたさまざまなデザインの木型で打ち出していきます。
こういった木型などの道具にも華がありますよね。和菓子ならではの世界観を持った美しい道具も数多く存在します。
今回もつかった木型に生地を押し込める際につかう げんべら のように、素朴なカタチながら使い方にコツが必要なものや、手彫りでないと表現できないデザイン、今となっては新しくつくれないような貴重なものまで、和菓子科の教室内には和菓子ならではの道具もたくさんあるんですよ。
道具の扱い方や、常に丁寧に扱い、きれいにしておくといった技術者としても心構えについても触れながら、たくさんの経験を積み重ねていってください!