2024 04/11 ふだんの授業
食パンづくりを通してパン生地を理解する
昼間部 パン本科1年生では、まずはほとんどのパン屋さんで扱うことになるであろう「食パン」の製品づくりを通して、パン生地の特性を理解してもらうところからはじめています。
最初は捏ねる・丸める・成形する、といったパンになるまでの一つひとつの工程を、自分の手でつくっていくところからスタートして、ようやくパン屋さんがつかうような機械をつかっての食パンづくりに入ってきました。
遠回りかもしれませんが、東京製菓学校はパンを2年間専門的に学んでもらう場所。最初は手で一つひとつの工程をしっかりと確認しながらつくり、徐々にそれをプロの現場でのつくり方に変えていきます。
この日は初めてミキサーで生地を捏ね上げて、モルダーをつかって生地のガス抜きと成形を行なっていました。
パン屋さんのように、毎日均一な状態のパン生地をつくっていくためには、どちらも欠かすことのできない機械です。
パンづくりはとってもデリケート。条件が少しでも変わると、味や仕上がりに大きな違いが出てきてしまいます。
パンは生きているといわれますが、これは比喩ではなく本当のこと。生きた酵母の働きを上手く活用して、どのようにすればおいしいパンへと仕上げていくことができるのかを、これから少しずつではありますが、一歩ずつ確認しながら身体で覚えていってもらいます。