2022 04/28 ふだんの授業
一つひとつの技術をしっかりと確認しながら進めていきます
来月5月5日は「こどもの日」「端午の節句」です。和菓子屋さんでは季節の移ろいや行事に合わせて、さまざまなお菓子が登場しますよね。
先日の昼間部 和菓子本科2年生、夜間部 和菓子専科2年生のどちらの実習でもつくっていたのは、端午の節句の上生菓子「花菖蒲」と「吹き流し」です。
この小さなお菓子の中に、和菓子づくりに欠かせないたくさんの技術が詰まっています。
例えば、たたみ外郎製の花菖蒲は、外郎生地を手早くめん棒で伸ばし、あまりロスが出ないように考えながら正確な大きさにカットしていく技術が求められます。
また、吹き流しは軽羹生地の上に抹茶の羊羹を流し、さらに浮島生地を合わせて真っすぐキレイな3層に仕上げていきます。
浮島生地は冷めると縮んでしまうので、そのあたりも考えながら作業をしていかなければいけません。そしてこちらもやはり、ちゃんと予定している数が取れるように正確なカットが求められます。
なるべく同じクオリティの製品をたくさん仕上げる。プロには当たり前のように求められることですが、それはとっても難しいことなんです。
その時期ごとのさまざまな製品づくりを通して、必要となる一つひとつの技術をしっかりと確認しながら進めていきます。