2022 01/17 ふだんの授業
複数の製品を同時につくっていく
先日の夜間部 パン専科2年生の実習でつくっていたのは、クロワッサンのアレンジ製品「バイカラークロワッサン」!今回はブラックココアの生地をつかって、きれいなツートンカラーのクロワッサンになるように成形していきます。
パン生地は生きています。そのため、生地を分割したり、成形したりと人がストレスを与えるたびに、生地を休ませてあげる必要があるんです。クロワッサン生地もきれいな層をつくり出すために、生地を冷やして休ませる工程が必要になります。パン職人はその間に他の種類のパンも同時進行でつくっているんですよ。
この日も、玉ねぎの甘みとサクサクのタルト生地がおいしいフランス・アルザス地方の伝統料理「タルト・ア・ロニョン・メゾン」と、ライ麦全粒粉をつかったドイツパン「シュロートブロート」をつくり上げていました。
複数の製品を同時につくっていくのはちょっと大変ではありますが、それがパン屋さんの仕事の進め方なんです。それぞれのパン生地の状態を確認しながら、パン生地にとって最適なタイミングを見計らって作業を進めていく。授業の中でも2年間かけて徐々にそのつくり方の訓練をしているんですよ。