2021 06/30 ふだんの授業
メレンゲ菓子と揚げ菓子をつくっています
今回、洋菓子本科1年生の実習でつくっていたのは、メレンゲにアーモンドを合わせた焼き菓子「ムラング・ロッシェ」と、スペインやポルトガルなどで広く食べられている揚げ菓子「チュロ」です。
メレンゲはこれからもさまざまなお菓子に使用されていきます。低温でしっかりと乾燥させて、サクサクの食感が楽しめる反面、湿気には弱いので出来た製品はしっかりとラッピングして仕上げます。お菓子屋さんではカスタードクリームなど卵黄を使用したものが多いので、残る卵白を活用したお菓子はマストアイテムなんですよ。
今回使用するメレンゲはフレンチメレンゲの製法で、砂糖の分量が多く加えていくタイミングが大事。しっかりと空気を含んだメレンゲをつくれないと、ちゃんとした製品として仕上げることができません。
チュロは、日本だと複数形のチュロスと呼んだ方がわかりやすいかもしれませんね。チュロの生地はシュー生地の製法と似ているんですよ。チュロは必ず星口金で絞ることで表面積を広くして、揚げている時に生地が破裂してしまうのを防ぐためなんです。
お菓子づくりには一つひとつの工程にちゃんと理由があります。必要となる基本的なスキルと並行して、なぜこの工程なのか、どうしてこのタイミングなのか、といった理論も学んでいきます。