2021 06/18 ふだんの授業
「比較研究」で一つひとつしっかりと
なぜこの配合がベストなのか、より甘さを引き立たせるためにはどうしたらよいのか、素材が変わることで製品にどれくらい違いが出るのか...などなど。
お菓子づくりには、実際にやってみなければわからないことがたくさんありますよね。
東京製菓学校では、その答えを先生が提示するだけではなく、一つひとつを実際につくって観察して自分たちで体感していってもらいます。
昼間部 和菓子本科1年生では、蒸し菓子や焼き菓子などの基本製品で実験的にさまざまな配合や製法を試してつくる「比較研究」の授業を取り入れているんです。
今回は蒸し菓子の基本でもある小麦饅頭を題材に、膨張剤の種類や砂糖の量を変えて実際につくった製品の経過観察を行なっていました。生地の硬さや浮き具合、色やにおい、食感に至るまで、その変化や違いを細かく観ていきます。
学校だからこそ、成功へのプロセスを一つひとつしっかりと。遠回りに思われるかもしれませんが、実はこれこそがプロの和菓子職人への近道なんです。