2021 04/14 ふだんの授業
餡を丸めて包む、その繰り返しからスタート
和菓子づくりの最初のステップは、餡玉づくりを包餡。この作業は和菓子の基本中の基本です。一見単純で地味な作業のようですが、これがスムーズにできなければ、次のステップに進めません。これらは今後の和菓子づくりの土台となるとても大切な技術であり、欠かすことのできない毎日の仕事となります。
和菓子本科1年生では、まずはお饅頭を通じて、この作業をとにかく毎日のようにやっていきます。
今回は生地に黄な粉を加えた「黄な粉饅頭」を、おぼろ仕上げでつくっていました。おぼろ仕上げとは、蒸れ上がったお饅頭が熱いうちに、表面の薄皮を剥ぎ取る仕上げ方法です。
お饅頭だけでもさまざまな種類があります。これからもこれらの作業を何度も繰り返し練習して、しっかりとした技術を身につけていきましょう!
偶然ですが、今日は和菓子本科2年生もお饅頭を実習でつくっていました。
1年生のお饅頭の応用として生地の配合を変えてつぶ餡をうっすらと包んだ「黒糖吹雪饅頭」と、浮島とメープル羊羹を市松模様に仕上げた「森の恵み」をつくっていました。
そしてさらに、製餡実習室で今後の製品に使用していく餡づくりも並行して行なっていました。
授業の時間は1年生と同じですが、グンッと作業量が増えているのがわかりますよね。それだけ作業のスピードとレベルアップが必要になってきます。
さらなる高みを目指して、どんな現場でも対応できるノウハウを身につけていきましょう。