2020 11/12 ふだんの授業
和菓子らしい美しさが特徴の上生菓子
和菓子は四季豊かな日本で生まれて、一つひとつに季節への愛着が込められています。
なかでも、花や鳥、季節の風景、年中行事などを、色やカタチで表して季節感を活かしたお菓子が上生菓子です。茶席などでも用いられる、和菓子らしい美しさが特徴のお菓子です。
今回の和菓子本科2年生の授業では、七五三の上生菓子をつくっていました。
手前から山茶花、杉木立、宮の鳩、神鈴、七五三にゆかりのあるデザインで仕上げていきます。
餡玉づくりや包餡といった基本中の基本の作業は、一見すると単純で地味な作業のようですが、これらがしっかりとスムーズにできてこそ、美しいお菓子をつくることができるのです。
何度もくり返し練習してきていますので、学生たちもしっかりと技術が身についていることを実感できていると思いますよ。
上生菓子での表現はそれこそ無限にありますが、細工方法もさまざまあります。
今回は三角ベラをつかっていましたが、このヘラの入れ方ひとつでも、お菓子の見え方がまったく変わってきます。
また先週には、これまでに学んできたそれらのテクニックを活かして、先月末に行ってきた京都・丹波への研修旅行で学生たちがそれぞれに感じとってきたものも、上生菓子で表現していました!
全部のお菓子をご紹介できないのが残念ですが、学生たちそれぞれに個性あふれる作品をつくりあげていましたよ!