2020 10/08 ふだんの授業
自分を支えてくれるスキルとノウハウを身につける
東京製菓学校の実習では、グループでの共同作業を多く取り入れています。
もちろん内容によっては一人ずつ別々につくることもありますが、いずれは実際のお菓子屋さんやホテルなどの現場と同じように、限られた時間の中で効率良くたくさんの種類と多くの品目数をつくり上げられるようになってもらいたいからです。
そのための訓練を、2年間かけて行なっているといってもいいくらいです!
今はもう2学期、今年はスタートこそ遅れたとはいえ、この時期になると洋菓子本科1年生の実習でも、毎回複数の製品を同時進行でつくっていきます。
例えば、スポンジを焼いている間にタイミングを計って、次にオーブンに入れる絞りのクッキーを準備したり、使った道具の洗い物や片づけをしたり、最後の仕上げの準備を進めたりと、常に工程や手順を頭の中で考えながら作業を進めていかなければなりません。
こうやって1年生のうちから少しずつ、プロのパティシエのお菓子のつくり方を覚えていってもらっているんです。みんなの成長に合わせて、実習の中でつくる製品の種類や数も増やして、製品の難易度も徐々に上げていっています。
チームを組んでいるクラスメイトとはお互い声をかけあって、作業の進行具合も確認しながら、次に自分は何をすれば良いのかを考えて実習を進めていきます。専任の先生たちはいつもすぐそばにいてくれますが、実習中はあくまでも監督役。学生たちが自分で考えて、手を動かすことを何よりも優先しています。
こうして日々の実習の積み重ねによって得たスキルやノウハウが、近い将来自分を支えてくれる財産となってくれるはずです。