和菓子技術の研究団体である日本菓業振興会(会長:安藤 耕一 先生)が主催する、今月8月の月例会が8/4(金)に東京・大井町の会場にて開催されるということで、取材を兼ねてお伺いしてきました。
日本菓業振興会では、年間を通じて講習や持ち寄り作品の展示などを行ない、若手技術者の技術向上に尽力されています。業界全体で和菓子を盛り上げていこう!という想いがひしひしと感じられますよね。会場内では、協賛メーカー各社による新商品の展示やこの時期に合わせた素材の提案、業界誌の割引販売など、さまざまな情報発信も行なわれていました。
持ち寄り作品の展示は、若手技術者のみなさんが毎月テーマに沿った作品を、先輩方や役員の方々に見ていただいて、アドバイスもいただける貴重な機会です。先輩方が一人ずつじっくりと丁寧にお話している様子がとても印象的でした。
会場には今年の春に卒業したばかりの卒業生や、遠方から作品を持参してきている卒業生の姿も見受けられ、懐かしさよりもしっかりと地に足をつけ成長していこうと努力されている姿に、勝手ながら誇らしい気持ちにさせてもらえました。
今回は、日本菓業振興会企画部副部長も務めている 本校和菓子科 猪子 俊太 先生が技術講習会の講師を担当、ナッツ類をつかった製品を提案させていただきました。実は今回が初めての講師ということもあり、結構緊張されていたようです。
参加されている方々は若手の技術者が多いということもあり、さまざまあるナッツの種類や選び方、注文する際の注意点や加工方法など、今後それぞれの現場にて活用していきやすいように、製造工程やアレンジ方法なども細かく解説されていました。
大先輩の方々や若手技術者の方も、みなさんそれぞれの仕事が終わってから定期的に集まってこのような会を開き、少しでも多くの知識を得て自分の技術の向上に役立てていきたいと努力されている姿には、ただただ頭が下がる思いです。
職人の世界は一生勉強といわれますが、まさにそれを実行されている職人の方々がいる限り、和菓子の未来は可能性に満ちていると感じられる一日でした!