多くの方々に和菓子をより一層身近に感じていただくイベント『手づくり和菓子教室』(主催:全国和菓子協会、東京和菓子協会、東京製菓学校)が、6/10(土)に東京製菓学校を会場に開催されました。
6月16日は「和菓子の日」です。承和15年(848年)国内で疫病が蔓延した際に、仁明天皇が6月16日に菓子や餅を神前に供え疫病の退散を祈願して、元号を「嘉祥(かじょう)」と改めたことにはじまると伝えられています。江戸時代になると「嘉祥の祝」は健康と招福を願う年中行事として欠かせないものとなりました。その「嘉祥の祝」を現代によみがえらせたのが「和菓子の日」です。
もちろん、本校和菓子科も全面バックアップ!和菓子科の学生たちも、材料や道具の準備だけでなく、参加者みなさんのサポート役としても活躍してくれました。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、久しぶりの開催となった今回も、お子さまから年配の方まで、幅広い年齢層の和菓子ファンの方々が参加してくださいました!
毎回本当にたくさんのお申込みをいただくこのイベントですが、残念ながら参加できる人数に限りがあるため、今回も抽選により選ばれた約200名の方々に限定してお越しいただきました。
みなさんにつくっていただいたのは、登録無形文化財にも登録され、ますます注目を集める和菓子の花形的存在でもある「菓銘をもつ生菓子(練切)」。今回は、この時期にならではのデザインや色合いがかわいい「河原撫子」「朝露」「雨上がり」の3種類を各2個ずつつくっていただきました。
「河原撫子」は抹茶餡を、「朝露」はつぶ餡、「雨上がり」は小豆のこし餡と、デザインや技法だけでなく、3つとも違う味わいを楽しめるように中に包む餡を変えているんですよ。
和菓子を介してたくさんの方々と直接触れ合える、貴重な時間を過ごすことができました。学生たちも改めて和菓子の持つ魅力を実感することができたようです。たくさんのご参加ありがとうございました!