和菓子の華ともいえる菓銘を持つ(季節の)生菓子が登録無形文化財として登録されるなど、和菓子"WAGASHI"への注目度は以前にも増して広がりをみせています。
そんな中、先月2月には本校 梶山 浩司 校長と 小林 紀夫 先生が、和菓子科外来講師も務めてくださっている 岡本 伸治 先生とともに、オーストラリアでWAGASHIの普及活動を行なってきました!
今回は、オーストラリア・クランダでどら焼きや大福なども提供する甘味処「Hayabusa of Kuranda」を経営されている本校卒業生 松島 勉 さん(第1部製菓衛生師科1977年卒)からご紹介いただき、日本文化の普及に力を入れているオーストラリア・ケアンズ領事事務所で毎年開催されている天皇誕生日レセプションにて、日本酒や寿司といった和食文化とともに、練切を用いた上生菓子を実演提供をしてきました。
実は松島さんと梶山校長は同級生!その縁もあって、全国菓子研究団体連合会の会長も務める梶山校長のもとに、日本が誇る和菓子の魅力を伝えて欲しいとの依頼をいただくことができました。
ケアンズ在留邦人の方々とともに、ブリスベン日本国総領事やケアンズ市長をはじめとした政府要人や財界関係者も大勢参加しており、さすがの先生方もいつもと違う緊張感があったようですよ。
動物性の材料を使用せず、見て美しく食べておいしいWAGASHIは、ヴィーガンやベジタリアン、グルテンフリーに対して関心の高いオーストラリアの方々にとっても、とても魅力的な日本の文化として認識していただけたようで、その反響の大きさからも確かな手応えを感じることができたそうです。
また、翌日にはオーストラリア国内で日本語を教えている中学・高校の先生方の勉強会にも参加させていただきました。浴衣や書道、折り紙といった日本の文化や伝統とともに、こちらでは和菓子の紹介と上生菓子の体験講座を実施してきました。
もともと日本に関心の高い先生方ということもあり、多くのご質問も飛び交う非常に活気ある講座となったようです。和菓子に対する絶対的な自信を持つ先生方ですが、今回実際に現地へ行ってみるまでは、オーストラリアの方々にここまでWAGASHIを熱烈に受け入れてもらえるとは思っていなかったそうです。
WAGASHIのさらなる可能性を実感するとともに、体感しながら知識を深めてもらうこと大切さを、改めて実感することのできた貴重な機会となったようです。