10月6日から15日にかけて、カリフォルニア・レーズン協会主催 「第22回カリフォルニア・レーズン ベーカリー新製品開発コンテスト」入賞者によるアメリカ研修旅行が行なわれました。この研修旅行は、コンテスト受賞者がカリフォルニア・レーズンについての理解を深め今後の製品開発に役立ててもらうことを目的に行なわれているそうです。
本校卒業生では、インストア・リテールベーカリー製品部門にて消費者推薦賞を受賞された 大宗 智成 さん(横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ、第1部パン本科2003年卒)が参加されていました。
そして、今回はこのコンテストにて過去に入賞経験のある本校パン科 高江 直樹 先生が入賞選手団の団長として同行させていただきました!
ラスベガスで開催されたIBIE2013(2013年国際製パン製菓業展示会、インターナショナルベーキングインダストリーエキスポ)の視察とカリフォルニアレーズン協会米国本部のベーカリー コンテストの実技審査見学、そして会場内に設置された特設キッチンスタジオにて日本でのコンテスト入賞作品の制作が行なわれました。
※IBIE2013とは、米国の製パン業界団体(ABA)と製パン資材の業界団体(BEMA)が主催する、世界で最も大きな製パン業界の展示会で、会期中は、世界中から2万人を超える来場者がアメリカ・ラスベガスに集まるそうです。
現地アメリカの厨房機器や器具、そして材料と、普段の環境とは違う中で入賞者の方々はそれぞれ自身の入賞作品をつくりあげます。小麦粉や卵、乳製品など、パンには欠かせないそれら材料も、成分や味わいも異なるため、試行錯誤をしながら貴重な経験ができたそうです。
今回ばかりは高江先生も裏方として大奮闘!(^^;
それぞれがつくり上げた入賞作品はどれも来場者の方々から好評だったようですよ。
やっぱりおいしいものは世界共通なんですね!
さらに、カリフォルニア・レーズンの故郷であり協会本部があるフレズノ市では、レーズンの原料となるぶどうが栽培されている畑や工場などを訪問。身近な素材であるレーズンが、実に多くの人々の手を介してつくりあげられていることに普段はなかなか感じることができませんよね。工場にてレーズンの洗浄からパッキング、出荷までの製造工程を実際に見れたのは、とても勉強になったそうです。
枝ごと乾燥させてつくるレーズンもあるんですね?!(@_@;本当勉強になります!
延々と広がる広大なぶどう畑では、手摘みでの収穫方法と機械による収穫方法とがあるのだそうです。
いずれの方法も重く熟したぶどうをまるごと約3週間天日干しをして、真夏の太陽の下でレーズンになっていくんです。これぞまさに大自然の力が見せる技ですよね。自然の恵みをダイレクトに感じることができ、レーズンに対する愛着もより一層深まったとのこと。
また、選手のみなさんと高江先生は、普段は別々の職場で働くプロのパン職人。
今回ともに協力し合いパンをつくりあげていくことで、業界内での新たなつながりをつくれたという意味でも非常に良い機会だったそうです。