2010 04/20
「響き」で和菓子を楽しむ
「響き」つまり「音」で和菓子を楽しむ…。
食べたときにバリバリ音がするような和菓子は思いつかないし何のことだろう?と思う人もいるかも知れませんね。
みなさんは「菓銘」という言葉を聞いたことがありますか?
そうです。和菓子の「名前」のことです。
人間一人ひとりに必ず名前があるように、和菓子にも名前や由来がつきもの。
特に和菓子の名前は、その土地ならではの民話や名所に因んでいたりと、とても情緒があり、外国の方からも「食べる芸術」と感嘆されています。
これは世界でも類を見ない特色と言えるでしょう。
和菓子に銘をつけ、そこから広がるイメージを楽しむ趣向は、お茶の世界で育まれたものといわれています。
和菓子は、お茶席に必ず出されますが、菓銘も茶会の趣向を決める構成要素のひとつなのです。
茶碗や茶器などに逸話や和歌から名前をつけるのは、室町時代の東山文化の頃まで遡るといわれています。
しかし、当時の茶会のお菓子は饅頭や羊羹などの素朴なものが使われていたようで、現在のように和菓子の銘が工夫されるようになったのは、江戸時代の頃からです。
ちょうどこの時代に、和菓子に欠かせず、非常に高価なものであった砂糖の流通量が増加したり、経済が発展したために、人々の中で和菓子の名前に気を配るゆとりができたのでしょうね。
ちょうどこの時代に、和菓子に欠かせず、非常に高価なものであった砂糖の流通量が増加したり、経済が発展したために、人々の中で和菓子の名前に気を配るゆとりができたのでしょうね。
そうは言っても、和菓子の名前ってどんなのがあったっけ?と思ってはいませんか?
菓銘は大きく11種類に分類されます。
(1)植物(およびその異名)
(2)動物
(3)自然現象
(4)材料、製法
(5)名所
(6)謡曲
(7)人物
(8)風景
(9)中国に故事来歴のあるもの
(10)生活用品
(11)衣装に関連あるもの
この11種類の菓銘については、後日お届けしますので、お楽しみに!
(1)植物(およびその異名)
(2)動物
(3)自然現象
(4)材料、製法
(5)名所
(6)謡曲
(7)人物
(8)風景
(9)中国に故事来歴のあるもの
(10)生活用品
(11)衣装に関連あるもの
この11種類の菓銘については、後日お届けしますので、お楽しみに!