和菓子ヒストリー『桜餅』|洋菓子・和菓子・パン業界のお役立ち情報を発信!『スイーツトピックス』

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10/03/26 和菓子ヒストリー『桜餅』

「桜餅」は年中売られていますが、基本的には季節商品です。
これからの時期に最も目にする和菓子です。

さて、「桜餅」には関東風と関西風があるのをご存知ですか?
両者の違いは餡を包む餅にあります。

関東風は練った小麦粉をクレープ風に薄く焼いたもの。
関西風は餅米を乾燥させて砕いた道明寺粉(昔、道明寺の僧が保存食として考案したもの)を蒸したものです。
食感にも違いがあり、関東風は滑らかであるのに対して、関西風は餅米の粒々感が特徴です。
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もともとは江戸で考案された和菓子で、のちに関西へ伝わる際に道明寺粉にアレンジされたのではと思われます。

では、どのように誕生したのかといいますと、今から300年も前のことになります。
当時、長命寺の門番をしていた山本新六という人が、隅田川に植えられたたくさんの桜の落ち葉をどうにか利用できないものかと考え、試行錯誤の結果、考案したのが「桜餅」です。
そもそも数千本もの桜を隅田川堤に植えるという大事業を行なったのは8代将軍徳川吉宗です。
もともとは公家や武家だけの楽しみであったお花見の文化を庶民に開放し、それがキッカケで今のような庶民的なお花見が誕生したのでした。その背景で「桜餅」は大繁盛したといわれています。
大量の桜の落ち葉を目にしなければ、山本新六も「桜餅」など考えなかったであろうし、もしかしたら「桜餅」の陰の功労者は徳川吉宗かもしれませんね。

さて、話は変わりますが、みなさんは「桜餅」を召し上がる際に桜の葉を食べますか?
もちろん塩漬けにしてあるので、食べても問題ありませんが、あくまでも香りづけのためなので食べないという方もいらっしゃいます。
江戸っ子は葉ごと食べるのが粋という説もありますが、結局は好みです。
今年は是非、関東風と関西風のどちらも召し上がってみてください!
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