2025 09/03 ふだんの授業
さまざまなアイデアを持ち合わせたパン職人を目指して
毎年のように新たな製品がヒットを生み続けるパン業界。消費者のニーズにも応えていけるよう、昼間部パン本科2年生の授業では毎年のように、新しいパンづくりにも積極的に取り組んでいます。
今回の実習でつくっていたのは、乳化油脂を活用した、冷やしてもおいしく食べられる「冷やしクリームパン」です!
乳化油脂とは、本来混ざり合わない水と油が乳化剤の働きによって微細な粒となって均一に混ざり合った状態の油脂のことで、代表的なものにマヨネーズや牛乳、アイスクリーム、マーガリンなどがあります。食品の食感や風味を良くするだけでなく、老化防止や血糖値の上昇を防いだり、酸化の安定性向上といった機能もあります。
パン生地に入れると、なめらかでやわらかくなり、パン自体のボリュームも出て、しっとり感を増すことができるんです。生地内の水分を保持しやすくなり、グルテンの伸展性を向上させ、生地の骨格を補強する働きがあります。
まだまだ暑いこの時期でもおいしく楽しめる菓子パンとして、今回はクリームパンに活用していく方法を学んでもらいました。応用を学ぶ2年生になると、こんなパンもつくっているんですよ。
さまざまなアイデアの引き出しを持ち合わせた、パン職人になっていってくださいね!