2024 10/01 ふだんの授業
さらに一段上のレベルを目指して
今回、昼間部 和菓子本科2年生がつくっていたのは、ほろほろとした口どけが特長の時雨生地で栗餡を包んだ「栗時雨」です。
小豆並餡でつくった時雨生地と、白並餡でつくった時雨生地を貼り合わせてから包餡することで、見た目にも栗のいがの部分を抽象的に表現しているんですよ。蒸し上げたあとにわざわざ天板に移し替えてオーブンで焼くことで、焼き色だけでなく食感にも変化をつけています。
昨年のこの時期に1年生でつくっていた製品よりも作業工程が多く、製品としての難易度が明らかに上がっていますが、これは先生たちがあえてそういった製品を選んでいるからなんです。
半年後にはプロとして現場に立つ2年生だからこそ、和菓子技術者としてさらに一段上のレベルを目指して取り組んでいってもらいたいという願いも込めて、さまざまなアレンジ方法やアイデアを取り入れた製品づくりを取り入れているんです。
また、和菓子づくりに欠かすことのできない餡については、毎回実習の中で担当を決めて事前に仕込んでいきます。今回も次回以降に使用する餡を、合間合間に豆の炊き上がり具合を確認しながら実習を進めていました。このあと、製餡機をつかって豆の外皮と中の部分を分けて、こし餡に練り上げていきます。
みんなに知っておいてもらいたいお菓子づくりが、まだまだたくさんあります。将来現場で必要となるであろう応用力を身につけていってくださいね。