2024 09/09 ふだんの授業
技術とともに表現力や感性も一緒に磨いていってください!
まだまだ暑い日が続いていますが、お菓子を通して季節の移ろいを感じさせてくれるのも、和菓子の魅力のひとつです。今回、昼間部 和菓子本科1年生が取り組んでいたのは秋の上生菓子、菊の花をモチーフにした「乙女菊」です。
今日9月9日は五節句のひとつ「重陽の節句」です。3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句はよく知られていますが、この重陽の節句はあまり馴染みがないという方も多いかもしれませんね。無病息災や長寿を願う節句で、季節の花である菊を用いることから「菊の節句」とも呼ばれています。
菊は日本を代表する花であり、和菓子のデザインとしてもよく目にしますよね。さまざまな表現方法がありますが、今回は小豆こし餡を練切餡で包み、三角ベラと丸棒で細かな細工を施してかわいらしく仕上げていきます。
これらの道具を用いた細工方法は、いろんなデザインで応用できる技術なので、しっかりと自分のモノにしていってくださいね。
プロの和菓子職人として、お客さまに提供できるレベルを目指して、技術とともに表現力や感性も一緒に磨いていってください!