2023 10/20 ふだんの授業
さまざまな成形方法にトライしていきます
微妙なパン生地の状態の変化やその時々での見極め方、扱いの難しい素材、道具のつかい方などについては、まずは専任の先生がお手本を見せながら解説していく模範実技を行なってから、学生たちの実習へと移っていきます。
今回の昼間部 パン本科1年生でつくっていたのは、折り込み生地の代表格クロワッサンをはじめ、フランスパン生地でつくるバゲットやフーガスといったさまざまな種類のパンです。
手の動かし方や麺棒のつかい方など、ポイントとなるようなところを一つひとつ確認してから、自分たちでも同じクオリティの製品を目指して取り組んでいきます。
よく目にする基本的な成形方法はもちろんですが、伝統的なちょっと変わったカタチに仕上げる成形などにもトライしていきます。いろいろなパンを知ってもらいたいですし、それらを知っておくことで、同じ生地でもやり方次第でさまざまなバリエーションを生み出すことができるようになりますよね。
中種法でつくる生地や糖類や油脂類が多い配合のリッチな生地の場合は強めに、ストレート法でつくる生地やリーンな配合の生地は緩めにといった具合に、それぞれの生地のタイプによって伸展性や柔軟性が異なるので、生地の丸め方や成形の方法も変わります。そして、それによって食べた時の食感までもが変わってきます。
パンは本当にデリケートなもの。食べてくれる方にどのようなパンを味わっていただきたいのか、それによって作業の一つひとつも変わってくるんです。自分の目指すおいしさの実現のために、生地をしっかりとコントロールできるようになっていきましょう!