2023 05/17 特別授業
プロフェッショナルと学生との違い
先日のパン本科2年生では、パリのバゲットを日本で再現するために始まった会社 日仏商事(株)より、取締役の 西田 純司 先生にお越しいただき、フランスパンの実技講習を行なっていただきました。
フランスパンは、小麦粉、パン酵母、塩、水からつくられます。シンプルな材料だからこそ、わずかな違いが出来上がりのパンに大きな変化をもたらします。
製法や工程の比較を行ないながら、実際に一緒につくっていく中で比較検討していきます。
これまでにも授業で何度もつくってきたフランスパンなのですが、西田先生と全く同じ生地でつくったものでも、やっぱり違いが...。見た目だけでなく、味にまでも変化は及びます。
おそらく、生地を触る際のわずかな力加減の違い。細かなところなんですが、侮れません。パンは生き物、これは比喩でもなんでもなく本当のことなんです。生き物だからこそ、その差が如実に出てしまうんです。
そのわずかな違いこそが、本当のプロフェッショナルと学生との大きな違いなのかもしれませんね。
おそらくほとんどのパン屋さんが扱う製品であるフランスパンとあって、学生たちも必死です。少しでも多くのことを感じ取ろうと、ある学生はメモを片手に、またある学生は西田先生のすぐそばで手元の作業を確認したりと、いつも以上に学生たちの熱意も感じられる特別な時間でした。