2023 04/19 ふだんの授業
ベーシックなお菓子が次々と登場していました
昼間部 和菓子本科1年生の実習では、まずはしっかりとした基礎技術を身につけてもらうために、比較的定番の伝統的な和菓子を中心に学んでいきます。
今週の実習では、どら焼きや団子、焼き菓子といった、和菓子を代表するようなベーシックなお菓子が次々と登場していました。最初は基本的な配合での実習となりますが、実験的にさまざまな配合で試してみたり、あえて失敗するような体験もしてもらっています。
また、実習を通していわゆる「塩梅(あんばい)」をみながら調節していく、職人としての感覚も身につけていって欲しいと思っています。
例えば、意外に思われるかもしれませんが、どら焼きの生地を焼く前に固さを調整するために入れる水の量は、配合に書いていません。団子生地を搗き上げていくときに入れる水の量もしかり。それらはその時々の状況でどうしても変わってしまうものだからです。
だからこそ、たくさんつくる、いろいろつくる経験が必要なんです。
数多くの実際の経験を通して、自分の引き出しを少しずつ増やしていってください。その小さな積み重ねが、将来現場に出てから困ることのない対応力へとつながっていきます。
和菓子職人への道は、まだまだはじまったばかり。
一歩ずつ、でも焦らず着実に、みんなで一緒に歩んでいきましょう!