2023 02/15 特別授業
本場フランスの伝統的なパンづくりを学ぶ
先週の昼間部 パン本科2年生、夜間部 パン専科2年生の授業では、フランスパンの伝道師とも呼ばれる元ドンクのシモン・パスクロウ先生にお越しいただきました。
日本にいらっしゃるフランス人技術者であり、ドンクにて長きにわたって活躍されてきたシモン先生。兵庫・神戸から本校の学生たちのために駆けつけてくださいました。
本場フランスの、地方ごとに特長のある伝統的なパンのおいしさを味わってもらえるようにと、フランスパンやカンパーニュ、クロワッサン、旬のりんごをつかったタルト、クリスマス製品のクグロフなど、本当にたくさんのバリエーションを用意してくださいました。
それぞれのパンにまつわる歴史や、フランスの食文化、よりおいしく食べていただく工夫なども含めて、幅広く教えていただきました。
パンづくりにおいて必要なのは、レシピだけではありません。たとえ使用する材料や製法がその都度変わったとしても、仕込みや発酵などはなるべくシンプルに、その時々のつくる環境に合わせてつくっていくことが大切です。
日本とフランスとでは、気温や湿度、水、小麦粉なども異なってきますよね。例えば、タンパク質の弱いフランスの小麦粉でつくる場合は、その粉の特性に合わせてしっかりと発酵時間をとってあげるなど、臨機応変に対応していく力が求められます。
そして、教えていただいたことはすぐ実践。学生たちにも実習する時間を確保してくださっていました。他にも、日本の多くのパン屋さんではまだあまり馴染みのない材料や製法についても、包み隠さずたくさんのことを教えてくださいました。
すべてはおいしいパンをつくるために。シモン先生、貴重な時間をありがとうございました!