昼間部 パン本科2年生では、ドイツへの研修旅行を予定しておりましたが、今年も残念ながら中止となってしまったため、その代替として古くからお菓子・パンを食されてきた歴史もあり、おいしいパン屋さんも数多くある神戸・大阪への国内研修旅行を実施してきました。
神戸は1868年の神戸港開港をきっかけに外国人居留地が設けられ、西洋からのさまざまな文化を積極的に取り入れてきた歴史があります。そんな中で私たちが学ぶパンを含めた食文化も、独自の進化を遂げてきました。
その神戸では、ホテルラスイート神戸ハーバーランド 総料理長による「地産地消を学ぶランチ講習」や、「パンで社会課題を解決する」をテーマに地域とともにサスティナブルなベーカリーを手掛ける 株式会社ケルン 代表取締役 壷井 豪 先生によるワークショップ。
さらに老舗紅茶メーカーの 神戸紅茶株式会社 様による「紅茶研修」など、盛り沢山の内容です。
さらに、高級リゾートシティホテル ホテルオークラ神戸 に場所を移して「テーブルマナー研修」も実施。こちらのベーカリーシェフはなんと本校OBの大先輩 片山 潤 さん(第1部パン本科1989年卒)!
パンづくりにも共通する「食」における重要なマナーとともに、普段はなかなか見ることのできないホテルの厨房を特別に案内していただきました。
大阪では 株式会社トクラ大阪 様の講習会場をお借りして、神戸市東灘区にある名店 ブーランジェリービアンヴニュ オーナーシェフ 大下 尚志 先生による製パン講習を実施していただきました。
フランスパンの伝道師とも呼ばれるフィリップ・ビゴ氏の店で基礎を学び、現在は自店にて子どもでも食べられる安心安全の無添加手づくりパンを提供されている大下シェフ。そのこだわりやパンへの想い、仕事としてのパンづくりに対する考え方なども伺うことができました。
これからパンづくりの現場へと出ていく学生たちにとって、とても刺激的であり、今後のことを考える良い機会になったのではないかと思います。
せっかく関西まで来たので、美術館やうずしおを間近で体験するクルーズ、淡路島の牧場にてバターづくりや乳しぼり体験、神戸市内のパン屋さん巡りの自由時間などもしっかり確保しました。
4泊5日の限られた期間ではありましたが、普段の授業とは一味も二味も違う環境でたくさんのことを吸収して、パン職人として一回りも二回りも成長してくれたはずです。