パンをつくる上でどうしても避けて通れないのが、発酵やベンチタイムといったパン生地を休ませる時間。捏ねたり分割したり、丸めたり、パン生地は触るたびに少なからずダメージを受けます。そのため、ちゃんと休憩を取ってあげて生地の状態を見ながら、次の工程に移っていくんです。
パン屋さんではその時間をうまくスケジュールを組んで、複数の製品を同時進行でつくっていきます。なのでパン本科1年生の実習でも、少しずつ製品の種類や数を増やしていって、いずれはパン屋さんの現場での仕事の進め方と同じようにできるように訓練をしていっています。
この日は、食パンのアレンジ製品「オニオンチーズブレット」と「グラハムブレッド」、スイートな菓子パン「クリームパン」を、午前中から一日かけてつくっていました!
ところで、「クリームパン」は日本生まれって知っていましたか?!
明治時代にシュークリームのおいしさに感動したパン職人が、あんぱんの餡の代わりにカスタードクリームを入れたことが始まりと言われています。パンというと焼きたてが食べたい!と思うかもしれませんが、クリームパンは焼きたてよりも、少し熱がとれてからの方がおいしいんですよ。
菓子パン生地にフィリングとなるカスタードクリームを包む際には、あんベラと呼ばれるヘラをつかって詰めていきます。この作業はとっても大事な基本作業なんですが慣れが必要です。
最初はあんぱんの餡といった、水分量が少なくて包みやすいものからチャレンジしていています。作業の様子を見ていると、だいぶみんなサマになってきていました!
これからもさまざまな種類のパンづくりで、この作業が出てくると思いますので、くり返し練習していきましょうね。
マスク越しでもわかるこの笑顔なら、今回のクリームパンの出来もバッチリのようですね!(^v^)