2021 05/31 ふだんの授業
冷蔵・冷凍の技術も上手く活用しながら
生地にバターを多く折り込んでつくる折り込み生地製品は、生地が冷えた状態を維持したまま作業を進めていかなければなりません。そのため時間も多くかかります。
夕方18:00からの夜間部 パン専科では、1回の授業の中ですべての工程を終えることはできません。しかし、冷蔵・冷凍の技術を上手く活用しながら、複数回の授業に分けてつくっていくことができるんです。
今回のパン専科2年生も、生地づくりから成形までは前回の授業で行ない、今回の授業で焼成してクロワッサンを仕上げていました。
パン屋さんも労働時間の短縮のために、冷蔵・冷凍の技術を活用していますので、デメリットというよりもむしろ、現場のパン屋さんと同じように工程を日にちをまたいでつくっていく経験ができているともいえますよね。
折り込み生地製品に限らず、フランスパンなどのハード系も食パンも菓子パンも、今やほとんどのパンでこの冷蔵・冷凍の技術をつかうことができるんです。
パンを食べてくれる方はもちろん、つくり手側も幸せになれるパンづくりが、これからのパン業界のスタンダートとなっていってくれるはずです。