パン本科2年生では、カリキュラムの中にドイツへの研修旅行が含まれていますが、今年は残念ながら実施が困難な状況のため代替として、古くからパンが食されてきた歴史もあり、おしゃれでおいしいパン屋さんが数多くある神戸・大阪への研修旅行を実施してきました。
初日は、六甲山牧場にて放し飼いの羊と触れ合える広大な牧場内の散策や、パンづくりにおいても大事な素材であるバターづくり体験へ。普段パンづくりでたくさんのバターを使用していますが、バターをつくった経験はみんなほとんどなかったみたいなので勉強になりましたね。
そして翌日は、大阪にある製パン機器メーカーの講習施設をお借りして、製パン講習会。講師は、神戸の大人気ブーランジェリー「サ・マーシュ」のオーナーシェフ 西川 功晃 先生です!
日本の製パン業界を牽引する西川シェフが、本校の学生たちのためだけに、ハロウィンをテーマにカボチャや栗など秋の素材の取り入れ方、身体に優しいパンづくりなど、4種類の生地から10品のバリエーションを用意してくださっていました。
学生たちも順番に作業に加わりながら、西川シェフの仕事ぶりを間近で体感させていただきました。また、パンに対する考え方や今後のパンづくりの方向性など、さまざまなお話を伺うこともでき、貴重な時間を過ごすことができましたね。
大豆を原料にしたバターの代替え品など、新しい食材も組み合わせて提供していただき、学生たちにとっても新たな発見の多い講習会となったのではないかと思います。
また、本校OBの大先輩が副調理長を務めるホテルにて、厨房の見学やディナーフルコースのテーブルマナー、特別講話も伺うことができました。
他にも、神戸市内や大阪で学生たちそれぞれにパン屋さんの視察や、美術館の見学など、自由行動や感性を磨く時間もしっかりと確保。神戸珈琲にて焙煎セミナーや、食育セミナー、キノコ狩り体験なども。
先週の期間中はずっと天候にも恵まれ、研修等内容も盛り沢山の5日間となりました。ドイツへの研修にはかなわないかもしれませんが、良い思い出づくりになってくれていればと思います。