1/21(土)、22(日)の2日間にわたって、静岡・伊豆の国市にあります韮山文化センター( 韮山時代劇場)にて「パン祖のパン祭(主催:伊豆の国市パン祖のパン祭実行委員会)」が開催されました。
江戸時代に日本で初めてパンをつくったとされる『パン祖』こと江川坦庵(たんなん)公の功績をたたえようと始まったこのイベントも、今回でなんと17回目。全国の有名店や近隣市町のパン屋さんが大集合した販売会や巨大パンオブジェの展示、ちびっこパンづくり体験など、さまざまなパンのイベントが開催され、大勢の人で盛り上がっていました。
その中のメインイベントとして「第17回全国高校生パンコンテスト」が開催されました!
全国から集まった330件を超える応募の中から、事前審査を通過した現役高校生たちによるパンづくりのコンテストです。今年はカリフォルニアレーズン部門、地産地消部門、食事パン部門、手仕込み部門の4部門で、パンづくりに青春を捧げた高校生による熱い真剣勝負が繰り広げられました!
本校の外来講師も務めていただいていたベーカリーコンサルタントの 笠原 明 先生や、本校卒業生であり本大会委員長のベケライ ダンケ 杉山 大一 先生等とともに、本校パン科 伊藤 常至 先生も今回初めて審査委員として参加させていただきました。
実技審査会場である ベケライ ダンケの工場では、緊張した面持ちの高校生たちが、この日のために練習を積み重ねてきた成果を発揮して、パンづくりに取り組みその腕を競い合っていました。順番を待つ待合室もものすごい緊張感が漂っていました!
普段練習してきた環境と違うこともあり、それぞれに予期せぬハプニングもあったかと思いますが、真摯に取り組むその姿勢は、きっとつくり上げたパンのおいしさにもつながっているはずです。
パンを2年間専門的に学ぶ本校パン科の学生たちにも引けをとらないくらい、完成度の高い製品が次々と生み出されていました!
作業後に 笠原 先生からのアドバイスに熱心に耳を傾ける、選手たちの眼差しはまさにパン職人そのもの。改めてパンづくりの難しさ、奥深さとともに、パンづくりの楽しさ、自分の想いのこもったパンをつくり上げた喜びを噛みしめているようでした。
実技の翌日に行なわれた選手たちによるパンのプレゼンテーションも、実技同様非常に熱のこもったものばかりでした。最終的には商品として販売が可能なものとしてつくり上げなければならないため、趣味でつくるパンとは一味も二味も違い、トータルでテクニックとスキルが求められます。
今後も東京製菓学校では、パンづくりに情熱を注ぐ高校生たちを応援していきます!