2014 10/24
子供たちに和菓子を伝えていく
先日、都内の小学校より依頼を受け、梶山 浩司 校長と和菓子科 長谷川 献 先生が出張授業という形で、こなしと練切を使用した上生菓子の実習と、はさみ菊のデモンストレーションを行なってきました。

今回は小学校高学年の子供たちということもあり、授業に取り組む姿勢も真剣そのもの。和菓子をつくるのは初めてという子供たちがほとんどでしたが、とても器用にそれぞれに個性豊かな上生菓子を仕上げてくれていましたよ。

長谷川 先生の手から、一枚一枚生み出されていく花びらにアツい視線を送る子供たち。
いつの間にはこんなにすぐそばまで来ていました!(^^;

何かを伝えてくるつもりで伺ってきたのですが、逆にたくさんのことを子供たちから教わってきた気がします。

今回は小学校高学年の子供たちということもあり、授業に取り組む姿勢も真剣そのもの。和菓子をつくるのは初めてという子供たちがほとんどでしたが、とても器用にそれぞれに個性豊かな上生菓子を仕上げてくれていましたよ。


長谷川 先生の手から、一枚一枚生み出されていく花びらにアツい視線を送る子供たち。
いつの間にはこんなにすぐそばまで来ていました!(^^;

何かを伝えてくるつもりで伺ってきたのですが、逆にたくさんのことを子供たちから教わってきた気がします。
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今は「食」の教育が必要な時代といわれています。
生活習慣病やアレルギー、食の安全、失われるマナー、環境問題など、毎日の生活の中で欠かすことのできない「食」について、子供たちに伝えていきたいことは本当にたくさんあります。
「食」に関する正しい知識はもちろん、食材の栄養や産地、自然の恵みに対する感謝の心、そして我々つくり手側の気持ち・・・。私たちが普段口にしているものだからこそ、ちゃんと知ってもらうことはとても重要なことなのです。
また、その中でも和菓子は日本ならではのもの。良いものはこだわりなく受け入れ、創意を加えながら独自の文化として発展してきました。四季豊かな日本で育まれ、人々の生活やさまざまな行事に彩りを添えながら、常に私たちの生活に寄り添ってきたとても身近な存在なんです。
そして何より、人の手の中で生み出されていくのが和菓子です。
そんな和菓子の楽しさや素晴らしさも、子供たちに知ってもらい、感じてもらいたいですよね。そのためには、和菓子に触れる機会を少しでも多くつくっていく必要があります。
和菓子の専門課程を持つ本校だからこそ、これまで培ってきた経験や知識を伝えていけるのではないかと思います。こういった機会を通じて、「食」についてはもちろん、和菓子についても多くの子供たちに関心を持ってもらえたら嬉しいですね。