2011 12/11
石窯の魅力 3/3
東京製菓学校には、全部で3台の「石窯」があります!
本校敷地内には、「スペイン窯」と「フランス窯」が、もうひとつはなんと神奈川県にあります。
箱根にある本校専用野外施設、箱根セミナーハウスには「ポンペイ窯」が設置してあります。
スペイン窯 フランス窯
イタリアのポンペイ遺跡で見つかった「石窯」は、今から約1900年前のもの。
世界に現存する最古の「石窯」といわれています。
東京製菓学校では1993年に、開校40周年記念としてこの「石窯」を再現しました。
その遺跡の名から「ポンペイ窯」と名付けられました。
ポンペイ窯
なんと、学校のスタッフがイタリアのポンペイ遺跡まで行き、細部まで実測を行ないました。
それを元に、当時の学生134人が延べ22日間をかけて手作りしたものなんです。
イタリア政府観光局から認可も受けているんですよ。
パンは作り手の想いが直接味にあらわれる食べ物です。
そんなパンがどのように発展してきたのか、パンとは何か、という原点に帰り、教師と学生が一丸となって、この「石窯」は再現されました。
現在は箱根セミナーハウスに移築され、学生たちの研修の際に活躍しています。
また、パン業界全体からも、パンの起源を知る重要な文化財として大切にされています。
まだ国内では「石窯」を導入しているお店は少ないですが、少しずつ需要が高まっているのも事実。
そんな中、薪を使用した「石窯」で勉強できる教育施設は残念ながらほとんどなく、東京製菓学校の「石窯」は本当に貴重なのです!