2011 09/07
おはぎvsぼたもち
「おはぎ」といえば、春と秋のお彼岸につくって、近隣に配ったり仏前に供えたりするもの。
最近では自宅でつくる家は少ないかも知れませんが、お彼岸が近くなると和菓子屋さんに行き、季節を感じさせる和菓子のひとつとなっていますよね。
しかし、この食べ物には「おはぎ」と「ぼたもち」のふたつの呼び方があります。
このふたつは同じ食べ物なのでしょうか?
実は、いろいろな説があるのです。
春のお彼岸に食べるのが「ぼたもち」(牡丹)、秋のお彼岸に食べるのが「おはぎ」(萩)と季節の花に合わせて呼び名が違うとする説。
つぶし餡のものが「おはぎ」で、こし餡が「ぼたもち」という説。
もち米が主体なのが「ぼたもち」、うるち米が主体ならば「おはぎ」という説。
しかし、土地によって作り方も違うし、各家庭によっても微妙に違います。どの説にも決め手がないのです。実際、江戸時代の幕末からは両者の違いはあまりないと色々な書物に残されているんです。
春のお彼岸に食べるのが「ぼたもち」(牡丹)、秋のお彼岸に食べるのが「おはぎ」(萩)と季節の花に合わせて呼び名が違うとする説。
つぶし餡のものが「おはぎ」で、こし餡が「ぼたもち」という説。
もち米が主体なのが「ぼたもち」、うるち米が主体ならば「おはぎ」という説。
しかし、土地によって作り方も違うし、各家庭によっても微妙に違います。どの説にも決め手がないのです。実際、江戸時代の幕末からは両者の違いはあまりないと色々な書物に残されているんです。
ただ、「おはぎ」には、なんとなく上品で気取った響きがあり、「ぼたもち」の方は、よく言えば庶民的ではあるが、響きがよくなかったらしいのです。
なんだか気の毒な「ぼたもち」ですが、「棚からぼたもち」や「あいた口へぼたもち」などということわざには、幸運の象徴として使われていますから、庶民には人気の和菓子であったことは間違いありません。
なんだか気の毒な「ぼたもち」ですが、「棚からぼたもち」や「あいた口へぼたもち」などということわざには、幸運の象徴として使われていますから、庶民には人気の和菓子であったことは間違いありません。
しかし、「ぼたもち」は今ではあまり聞かれませんよね。
なにしろ売ってないんです。お彼岸シーズンに売られているのは「おはぎ」ばかり。
なにしろ売ってないんです。お彼岸シーズンに売られているのは「おはぎ」ばかり。
お菓子も時代によって、名称が変わってしまうもの。「江戸」から「東京」の住民になった人々は、「ぼたもち」の庶民的な響きとも別れを告げたくなってしまったのでしょうか。