今年も昼間部 和菓子本科2年生の学生たちが、先週の10/28(火)から31(金)まで3泊4日のスケジュールで京都・丹波研修に行ってきました!
京都・丹波地方は大納言小豆の産地として、400年以上前から栽培されており、高品質な「丹波大納言」が有名です。寒暖差の激しい気候と豊かな土壌が、粒が大きく色艶が良い小豆を育みます。その歴史や育成について学び、生産者の生の声を聴き、実際の収穫をお手伝いさせていただける本当に貴重な機会です。
和菓子をつくる職人として、日々使用している素材が、どのように栽培・収穫されているのかを知ることはとっても大切なことですよね。生産者の方々が苦労してつくってくださる素材があってこそ、私たちはお菓子をつくることができるんです。
今年は幸いにも天候にも恵まれ、一粒一粒が大きく成長して立派な大納言小豆になってくれたようです!
収穫はまだ霧の深い早朝からはじまります。収穫の際に熟して乾燥した莢が割れてしまわないように、霧の出ている湿気の多い状態の方が、手で摘み取っていくには適しているんです。機械で一気に収穫してしまうと、まだ収穫には少し早い莢も一緒に刈り取ってしまうことになります。ロスを出さないようにするためには、手間も時間もかかり大変ですがやはり手摘みの方がいいんです。
広大な圃場で屈んだ姿勢のまま、熟した莢を選別しての摘んでいくのは、かなりの重労働なのですが、いつもの元気と明るさで何とか乗り切ることができたようです。
翌日には京都市内の菓子店を回って京菓子の歴史を学んだり、原材料メーカーの工場や道具店、寺院・神社の参拝などの時間も設けました。今回の研修に際して、農家の皆さまをはじめ、原材料メーカーの方々など、本当にたくさんの方々が本校の趣旨に賛同し協力してくださいました。改めて感謝申し上げます。
ご協力いただいた皆さんの想いに応えるためにも、ここでの経験を今後の職人人生にしっかりと活かしていってくださいね。
















