昼間部 洋菓子本科2年生では、今やスイーツに欠かすことのできないカフェドリンクの基本を学んでもらうべく、「バリスタ」の授業を行なっています。
講師には今年度より新たに、東京・下北沢にある Because Coffee Brewers から本校卒業生の先輩でもある 山本 咲良 先生(第1部洋菓子本科2010年卒)にお越しいただき、コーヒーの基本を実習を交えて教えていただいています。
山本 先生は本校卒業後、さまざまなお店でパティシエールとして活躍されて、元々大好きだったコーヒーの世界へ。現在のカフェではドリンクはもちろん、パティシエールとしての経験を活かして、コーヒーと相性の良い焼き菓子などもつくられているのだそうですよ。ドリンクがメインなのでパティスリーのような設備環境が整っている訳ではありませんが、その中でもできるお菓子を考えて挑戦していくのも楽しいと話してくださっていました。
今回はコーヒーの基礎知識からはじまり、お菓子とのペアリング、ドリップコーヒーの淹れ方、エスプレッソの抽出方法とマシンのつかい方、フォームドミルクをつかったラテアートの淹れ方など、盛り沢山の内容を用意してくださいました。
普段のお菓子づくりとは異なる設備や道具を使用するため、一つひとつの工程と所作などを学生たちに丁寧に教えてくださっていました!
エスプレッソ=苦い・飲みにくい、と思われがちですが、正しくマシンをつかって抽出できれば、豆の風味や個性を味わえるおいしい液体にすることができるんです。
エスプレッソをつくる上では、その時の気温や湿度はもちろん、誰がどのように焙煎したのか、焙煎してからどれくらい経っているのかも大きく影響を与えますが、一貫性やスピード、衛生面、正しい粉量や抽出量、時間などの人為的要因も味わいに大きく直結すると考えられます。
コーヒー豆本来の魅力を引き出して、おいしく淹れるためには、チェックすべき点がいくつもあるんですね。
お菓子づくりと同様に正確さとスピーディーさが求められ、一筋縄ではいかない奥深さもあるコーヒーの世界ですが、しっかり自分のモノにして、お菓子と一緒に楽しんでもらう場面を想い描けるようになっていってくださいね。