今年も5/18(月)から5/24(日)までの一週間、パン本科2年生たちが全員でドイツ研修旅行に行ってきました!
昼間部のパン本科では毎年この時期に、ドイツへの研修旅行を実施していて、研修旅行の費用もすべて学費の中に含まれているんですよ。
今回、一行がまず向かったのは、ドイツの南部に位置するヴュルテンベルク地方の中でシュトゥットガルト、ハイルブロン、ウルムに続く大きな都市であるロイトリンゲン。
原材料会社の研修施設をお借りして、そこにドイツの職人への最高職位であるマイスターの称号を持つ現地の製パン学校の先生に来ていただき、東京製菓学校だけの特別授業を行なっていただきました。
日本での普段の授業の中でも、これまでさまざまな製品を学んできましたが、初めて目にするものや珍しいカタチのパン、サンドウィッチやお菓子など、たくさんの製品に出会うことができました。
なぜドイツ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドイツは「パンの国」とも呼ばれるほど豊富な種類のパンが存在するんです。
オーストリアやドイツで定番のカイザーゼンメルやプレッツェル、クリスマス時期には日本でも定番になってきたシュトーレン、ライ麦などさまざまな穀物を使用したパンなど、その数はなんと約3000種類もあるといわれています。
そんなパンの本場ドイツですから、当然人々の生活の中にもパンが深く大きく関わっているんです。
この時はたまたま、街中で行われていた「パンのお祭り」に遭遇したんです!
日本のパン屋さんとは異なる販売方法やディスプレイにも注目ですよね。
ミス・プレッツェルの方と記念撮影も。(^^)v
なんと、こんなに大きなパンの自動販売機にも出会うことができました!
途中シュツットガルトにも立ち寄り、パン工房併設の農場も見学してきました。
ドイツは、有機栽培にてつくられたBio(オーガニック)製品に対する関心も非常に高い国なんです。
雄大な自然の中で育てられる素材はどれも新鮮!
それらを使用してパンをつくるんですから、より一層おいしいですよね。
パン工房では、学校にあるものと同様の石臼の製粉機や石窯など、歴史を感じさせるさまざまな設備も実際に見せていただきました。
最終日には「まだまだ帰りたくない!」、「このままドイツに住みたい!」といった声も多くあがっていたようです。一週間は本当にあっという間ですよね。
短い期間ではありましたが、人々の生活の中に根付いて親しまれ続けている「パン」を、実際に肌で感じることができ、本当に貴重な経験をしてくることができました。
来年から本格的にはじまる「パン職人」としての長い長い人生において、今回ドイツで経験してきたことが、さまざまな場面で活かされる時がきっとくるはずです。