今回ご紹介させていただくのは、長野県佐久市に2023年2月にオープンした「Pâtisserie chocolatier Yasunori Okada(パティスリー ショコラティエ ヤスノリ オカダ)」さんです。JR北陸新幹線・小海線(八ヶ岳高原線)佐久平駅浅間口の目の前、徒歩1分の場所にあります。
こちらは、オーナーシェフ 岡田 泰憲 さん(第1部洋菓子本科2004年卒)が、同じクラスの同級生でもある奥様 明日香 さん(旧姓:及川、第1部洋菓子本科2004年卒)とともに開いた念願の自店です!
岡田さんは卒業後、(公社)東京都洋菓子協会の会長で本校の外来講師も務めてくださっている パティスリー タダシ ヤナギ のオーナーシェフ 柳 正司 先生や、フランス・パリにある パティスリー・サダハル・アオキ・パリの青木シェフのもとで、その技術はもとより、経営者としての考え方や時間の使い方など、シェフとして必要とされるお菓子づくり以外の部分もしっかりと学んできました。
長野県佐久市は、岡田さんの祖父母の実家のある小諸市と隣接していて、幼い頃から慣れ親しんだ場所。実は、人口当たりの洋菓子店の数が多く、神戸や自由が丘と並ぶ日本三大ケーキの町と呼ばれているのだそうです。近隣は閑静な住宅地も多く、子育て世代の移住も多い街で、既存の洋菓子店も多く競争の激しい中でも、岡田さんの表現したいお菓子、大人向けのお菓子というコンセプトのもと、他店との差別化を図っています。
開放感のある温かみのある雰囲気の店内は、まるでフランスのお菓子屋さんのようです。素材を活かしたプチガトーをはじめ、店名にも入れたショコラ、マカロン、焼き菓子などのギフト商品まで幅広い品揃え。プチガトーの飾りに使用するチョコレートなども、手間はかかるがこれまで学んできたことを可能な限りやっていきたいと語ってくれました。まだまだやりたいお菓子がたくさんあるそうなので、今後の展開も楽しみですね。
まだまだ出来たばかりのお店ですが、岡田さんの素材を活かしたお菓子に魅了されたファンを着実に増やしているようで、去年のこの時期に期間限定で出していたお菓子を覚えていてくださり、その味を求めてまた足を運んでくれたお客さまもいたそうです。この仕事だからこそ感じられる嬉しい喜びですね。
今回お伺いしたのは平日のお昼過ぎの時間帯でしたが、車で来てくださったお客さまが途切れることなく次々と来店していました。日本人の味覚に合わせたフランス菓子で、地域の方に喜んでもらえるケーキ屋さんを目指して。岡田夫妻二人の挑戦はまだまだ続きます!
[Shop Data]
Pâtisserie chocolatier Yasunori Okada
パティスリー ショコラティエ ヤスノリ オカダ
住所:長野県佐久市佐久平駅北24-8
TEL:0267-77-7623
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜
https://www.instagram.com/patissier_yasunori_okada/