東京製菓学校には卒業生のネットワーク「校友会」があります。さまざまなレシピや求人情報の公開、そして昨年は残念ながら中止となってしまいましたが、夏休みのこの時期には毎年本校にて特別講習会も開催しています。
今年は新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと施して、参加人数を制限した上で本日8/26(木)に実施いたしました。
洋菓子コースには、今年から昼間部の実技講習もお願いしております「パティスリー・メゾンドゥース」のオーナーシェフ 伊藤 文明 先生にお越しいただきました。
クラブガレットデロワコンクール優勝やクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー日本代表など、数々の受賞歴を持つ 伊藤 シェフのスペシャリテを披露してくださいました。
仕事の進め方やコンテストのなど、たくさんのお話も交えて細かな部分まで伝えてくださいました。
和菓子コースを担当してくださったのは、湘南・藤沢にて来年で創業150年になる老舗和洋菓子店「四季菓庵 いわかめ」の社長 森 雅彦 さん(和菓子専科1990年卒)。藤沢市を代表する農産物トマトを使った焼き菓子、しっとりふわふわのチーズケーキなど、和洋折衷の菓子が人気の名店です。
本校卒業生でもある 森 さんは、一般社団法人 日本菓子協会 東和会でも役員を務めるなど、人材の育成にも尽力されています。
今回は地元・藤沢市の観光名産品に認定された和風パイ菓子や、芋や栗といった秋の味覚を使用して即戦力になりうる製品を教えてくださいました。
パンコースは、埼玉・狭山市の「サンセリテ/ベーカリータカダ」よりオーナーシェフの 髙田 知明 さんが来てくださいました。
長年職人の技術顧問も務める傍ら、日本のパン職人の技術を競うコンテスト「ベーカリー・ジャパンカップ」食パン部門で優勝するなど、そのあくなき探求心と真心こめた手を抜かないパンづくりの秘訣を、本校卒業生に伝えてくださいました。
今回は 髙田 さんが普段から使用しているという、ホシノ天然酵母パン種の方も来てくださり、詳しく解説を加えながら進めてくださいました。
まだ卒業したばかりの卒業生もいれば、ベテラン職人の先輩方まで、幅広い年齢層の方たちが、忙しい仕事の合間を縫って参加してくださいました。製菓製パン業界にとっても、まだまだしばらく厳しい状況が続きますが、今回の講習会が卒業生のみなさまにとって少しでも有益なものとなってくれることを願うばかりです。
東京製菓学校はこれからも卒業生のみなさんに寄り添い、洋菓子・和菓子・パンそれぞれの業界の発展に貢献していきたいと思います。