和菓子ヒストリー 『カステラ』|洋菓子・和菓子・パン業界のお役立ち情報を発信!『スイーツトピックス』

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2014 09/09
和菓子ヒストリー 『カステラ』
「カステラ」はもともと「南蛮菓子」のひとつです。

少し話はずれてしまいますが、お蕎麦屋さんの鴨南蛮やカレー南蛮、あるいは南蛮漬けなど、「南蛮」にはどんな意味があるのでしょうか?

もともと中華思想という思想がありまして、中華の「華」には文化の進んでいるという意味があり、世界は中国という文明国を中心に存在し、中国はまさしく世界の中心、「中華」というわけです。そこで中国を中心に東の民族は東夷(とうい)、西は西戎(せいじゅう)、南は南蛮(なんばん)、北は北狄(ほくてき)と呼ばれていました。「南蛮」とは中国からみて南方の民族の名称だったのです。

ちなみに「南蛮人」とはスペイン、ポルトガル、イタリア人を指します。その、ポルトガル人やスペイン人たちはキリスト教の布教や貿易を目的に日本を訪れ、さまざまなものをもたらしていますが、その中に「南蛮菓子」があります。

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「南蛮菓子」の代表的なものが「カステラ」です。

「カステラ」の語源に関しては、いろいろな説があるのですが、ポルトガル語が語源で、「カステラ」とはスペイン地方のカスティリャ王国からきているようです。基本的に「カステラ」はスポンジケーキ状のお菓子です。スポンジケーキの発祥がスペインといわれていますので、この説が真実味を帯びてきます。

日本に伝わったのは、織田信長が勢力を伸ばしていた時代で、ポルトガル商人たちが長崎に降り立ち、「カステラ」を初めて口にした長崎の人々はその美味しさに賞賛し、時代が進み鎖国の時代になっても根強く息続き、京都や江戸へ伝えられました。

なんと、ペリーが黒船で来日した際も、食事のデザートとして出されたのが「カステラ」だったそうですよ。

「カステラ」の主な原料は小麦粉・砂糖・卵です。
南蛮人がきた戦国時代に、日本には卵を食べる習慣はありませんでした。

国を渡り、時代を超えて、多くの人々に愛され続けた美味しい南蛮菓子、それが「カステラ」です。
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