卒業生の声|
製菓・菓子・パティシエの専門学校
。お菓子作りやパン作りの専門性を徹底的に深めるカリキュラムを展開。 - 東京製菓学校 -
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転職して環境を変えて、たくさんの時間をかけて練習し続けましたが、すぐに結果が出たワケではありません。同じコンクールに3度挑戦してダメだったこともあるし。周囲にコンクールにデル人がたくさんいた訳ではなかったので、ある意味自己流ですし、手探り。「いまやってるやり方が正しいのかどうか」さえ分からないことも正直ありました。そんなときは、コンクールで優勝した人とか、実力あるな、と思う人のところに行って「どうやったらこんなふうにできるのですか?」って聞いていました。きっと相手は「うるせえヤツだな」とか思ってたでしょうけど(笑)、それしか解決策が思いつかなかったし。でも、しつこく聞いてたら、みんな教えてくれました(笑)。自分がいろいろなコンクールで優勝したり賞を取るようになって、そういう時代に雲の上の存在だった人たちと、ある部分対等に話せたり、関係が持てるようになったというのはすごく嬉しいです。
高校を卒業してから、特に「何をしたい」ということもなくて、フリーターをしていたんです。そんなときにクリスマスケーキづくりのお手伝いのアルバイトをやったんですけど、これがとても面白くて。「あ、これだ!」って思いました。それで、学校に入って勉強しようって決めたんです。専門学校選びは資料をいろいろ集めて、調べて決めました。東京製菓学校にしたのは、2年間洋菓子だけを深く深く突き詰めていけるし、カリキュラムが充実していたから。トレトゥールや飴細工など、ほかの学校ではそこまでやらないな、っていうものが授業に入っていたのも魅力でしたね。
卒業してからずいぶん経つので、学校時代がどうだったかと聞かれると「友だちと楽しく遊んだなあ」って感じなんですけど(笑)、1年の1学期にやった基本中の基本は、逆にいま、大事だったんだなと痛感させられることが多いですね。当時は来る日も来る日も配合や使う素材を変えながら、スポンジばっかりつくってたから、「つまんないな、早くちゃんとしたケーキつくりたいな」って思ってたんですけどね。いまは逆に学校に入り直して、もう一度やりたいくらい(笑)。東京製菓学校の場合はレシピもフランス語とか言語で板書されるのを自分で書き写してレシピノートをつくっていくんですが、それはいまでも見たりします。でも、言葉とかも全然分からないまま書いてるものだから、読み返すと我ながら笑えます。『ナッペ』が『ナッパ』になってたりとか、、『パイピング』なのに『ペイピング』とか(笑)。まあ冗談はさておき、コンクールに出品する作品やお店で出すケーキを考えるときは、ベースとなる菓子の配合やつくり方をアレンジすることから始めるんですね。だから、基礎的な技術やノウハウが身についていなければ、オリジナルの制作なんてあり得ないんです。
コンクールは、就職した当初からよく見学に行っていました。受賞した作品とか気に入った作品とかあると写真に撮ってアルバムにして、コレクションしたり。まあ、いわゆるケーキオタクです(笑)。ずっと自分では出品してなかったんですけど、あるとき妻から「出しもしないで見てばかりいて何が面白いの?」って言われまして。それまで、「コンクールに作品を出す」ってことは自分の日常としてまったく想像もしていないことだったんで、かなりの衝撃を受けましたね。そこからようやく一念発起、お店で働きながら自分でも作品を出品できるジャンルを探して、マジパン細工の作品づくりから始めたんです。
やり始めてから初めて出品したコンクール。ラッキーなことに僕の作品が『銅賞』になりまして、すごく嬉しかったんです。で、家に飾ろうとしたんですけど・・・そしたらまた妻が「1番でもないのに、なんでそんなに喜んでいるの?」って(苦笑)。きっと僕の本来負けず嫌いなところを見てて言ってくれたんだろうと思うんですが、それがまたすごい刺激になりまして。「どうせやるなら国内でNo.1になろう、そしていつかは世界へ!」って、本気で考えるようになったんです。
それからはチョコレート、飴細工、味の部門とか、とにかくいろいろな作品づくりに没頭できる環境が欲しくなりまして、ホテルに転職しました。ホテルでは、いままで心のどこかで押し殺してきた「作品をつくりたい」「コンクールに出品して1番になりたい」っていう欲求が一気に爆発しまして、やりたい放題(笑)。24時間厨房が開いているんで、仕事以外の時間も残ってずっと練習していましたね。夜に仕事が終わると、そのまま朝まで練習して、次の日に家に帰るなんてこともザラ。正直、お店に勤めていたときのほうが収入も安定していたし、家計的には良かったんですけど、「どうしてもコンクールに挑戦したい」っていう僕の意志を家族が尊重してくれて、文句も言わずひたすら支えてくれたことが、本当にありがたかったです。
今回、クール・ド・モンドは「諦めなかった」から優勝できたんだと思います。もともと僕がつくろうとした作品は手間がかかる作業が多くて制限時間内に収まるものじゃなかったんですが、「本番になれば集中するからなんとかなるだろう」くらいに思って臨んだんです。ところが実際に作業し始めたら、準備していたパーツが壊れちゃって。たぶん普通なら「ああ、もうダメだ」って諦めるようなミスでした。でも、そのときは全然そんなふうに考えなかった。
「とにかく最後の1秒まで諦めないでやり遂げる」って思いながらやりました。後で聞いたら、周りに審査員の方がたくさん集まってたらしいんですけど、全然気づかなかったですね。目の前にある作業をとにかくこなし続けて・・・本当に最後の1秒前くらいで完成したんですけど、あの集中力は我ながら凄まじかったです。いま同じことをやれと言われても、正直できるかどうか(笑)。でも、それだけのことをやりきった結果として優勝できたことはすごい自信になったし、来年の本大会に向けての大きなモチベーションになってます。